研究概要
炭素循環エネルギーシステム (ACRES)
二酸化炭素を資源化し循環利用するエネルギーシステム。製鉄業などが応用先候補（図１）。ゼロカーボンエネルギーを利用することでカーボンニュートラル産業の創成が期待できる。鍵となる二酸化炭素電気分解セルを開発している（図２）。
化学蓄熱とケミカルヒートポンプシステム
大量に排出されながら従来回収が困難であった産業排熱の貯蔵、有効利用のために化学蓄熱材料を開発している（図３）。この材料を用いた酸化カルシウム / 水系ケミカルヒートポンプシステムを研究開発している。
高効率水素透過膜
次世代エネルギーキャリアである水素の高効率製造に必要な水素透過膜を開発している。独自の逆ビルドアップ法により、従来の展延式膜より薄いパラジウム合金膜を開発している（図４）。低コストかつ高効率な水素分離に利用できる。
図1 炭素循環エネルギーシステム
Fig. 1 Active carbon recycling energy system
図2 金属基板支持形固体酸化物電気分解セル
Fig. 2 Metal-supported solid oxide electrolysis cell
図3 酸化カルシウム複合化学蓄熱材料
Fig. 3 Composite material for calcium oxide thermochemical
energy storage
図4 Pd 合金薄膜形水素透過膜
Fig. 4 Palladium alloy high-efficient hydrogen
permeation membrane