ミッション・組織概要

政府方針である2050年カーボンニュートラル(CN)を、社会のグリーン・トランスフォーメーション(GX)により実現するため、R4年度からミッション実現加速化経費により本事業「Science Tokyo GXI」を開始しました。本事業は、図1の通り総合研究院内に置かれ、ゼロカーボンエネルギー研究所が運営しています。まずカーボンニュートラルGXについて検討を進め、2024年の東京科学大学の発足に伴い、健康GXを加え、産官学のオープンイノベーションによる課題解決とGX技術の社会実装を目指しています。

GXIの核となる産官学連携委員会(IGAX)は、企業会員40社に加え、グローバル会員としてMIT Energy Initiative(MITEI)およびドイツ航空宇宙センターが正式参画しています。また、内閣府、経産省などの団体会員、20を超える自治体会員、学内の60名を超えるGXI協力教員、さらに学内のエネルギー・医療関係の教員が連携した組織となっており、日本随一のGX組織として活動しています。

GX研究開発では、「炭素循環グリーン産業システム実証研究施設」を学内に設置し、世界初の炭素循環研究を進めています。スタートアップ育成にも取り組み、これまでに3社のスタートアップが起業しました。また、産学連携によるGXI関連協働研究拠点として、5拠点が活動を進めています。

GXの進展には、将来ビジョンの共有が重要です。2024年にはポジションペーパー「GXI VISION 2050」を公開し、同ペーパーで指摘したエネルギー貯蔵の重要性は、第7次エネルギー基本計画にも反映されました。さらに国際連携を進め、特にMITEI、ならびにMITEIの核融合スタートアップであるCFSとの産学交流を深めています。2024年度および2025年度には、MIT等と国際ワークショップを実施しました。

このように、前例のないGX産学連携とGX技術の社会実装に向けた基盤活動を進めています。

 

図1 Science Tokyo GXI のオープンイノベーションネットワーク

 

GXI活動テーマ

GXIでは本学の特色を活かし、以下をテーマとして拠点活動を展開します。

活動内容

  1. グリーントランスフォーメーション(GX)研究
    • GX研究(1)炭素循環グリーン産業システム研究
    • GX研究(2)社会のGX化のための産官学・地域社会・市民と連携したエネルギーソリューション研究
    • GX研究(3)社会経済学に基づくGX化促進研究
  2. GX研究のための産官学連携によるオープンイノベーション拠点の整備
  3. 先進エネルギーシステムの実証研究プロジェクトの創生・推進
  4. GX実現に向けたグランドデザインの明確化とその実現に向けた道筋・政策提言
  5. 専門的な研究能力とプロジェクトマネジメント能力を併せ持つ研究人材の育成

CNのためのプロジェクトとして可能性のある分野例

  1. 再生可能エネルギー:太陽電池、風力など
  2. カーボンニュートラル:炭素循環産業、CCUS、炭素資源化、合成燃料、CO2回収
  3. スマートネットワーク、エネマネ:蓄電、蓄熱、DR、VPP、マイクログリッド、電力取引、エネルギー取引、エネルギーシステム最適化
  4. 水素、アンモニア:エネルギーキャリア
  5. バイオマス:植物工場、海洋バイオマス(微細藻類)
  6. 原子力・放射線・材料・測定
  7. 自治体連携:地域創成、地産地消に向けた連携活動

これらの拠点活動を産学官・地域・市民と連携し進めて参ります。

産官学連携委員会

近年の社会事象問題は一人での解決が困難であり他者と協力連携して分担しあうことが重要になっています。カーボンニュートラル、またそのためのグリーントランスフォーメーションはまさにその問題です。
Science Tokyo GXIではこの問題解決のために産官学連携委員会(IGAX,Industry-Government-Academia Committee for GX) を組織しました。
IGAX のゴールはGX のための産-学、産―産、産―官―学連携が創生されることです。各組織が有する特性、利点を相互に尊重し連携し、伸ばし、結果として世界が誰も成し遂げていないイノベーションがおきることを期待しております。そこでIGAX では産官学の連携のため最新のGX情報を提供し、その情報を会員間で共有することで産―官―学によるGX連携の加速を目指しております。そして価値ある連携にはGX課題の正しい把握と、目標設定が重要です。Science Tokyo GXI のコミュニティネットワークを最大限に活用して情報、連携のための環境作りを進めてまいります。

IGAX を通して日本、世界に役立つGX技術が広がることを願っております。この方針にご賛同いただける方のご参画を大いに歓迎いたします。なお、事業運営として会費を頂戴していることをご理解願えますと幸いです。
ご入会の詳細はScience Tokyo GXI 事務局にお気軽にお問い合わせ願います。

産官学連携委員会へのご参加