炭素循環グリーン産業システム

カーボンニュートラル(CN)社会構築のためのGX技術の社会実装の第一弾として、炭素循環グリーン産業システムを考えた取り組みを行っています。CN実現に向けてのキーマテリアルとして、炭素、水素、鉄、酸素、アンモニアなどがあり、エネルギーシステムとして原子力エネルギー、再生可能エネルギー、エネルギー輸送・貯蔵があります。

我が国のCO2排出量の15%を占める鉄鋼産業におけるゼロカーボン(ZC)化を目指すため、「炭素循環」に注目し、「ZCエネルギーによりCO2を分解生成したCOを酸化鉄の還元に用いてカーボンニュートラル製鉄を実現する」ための実証実験装置群を導入しています。

プロセスとしては、原料酸化鉄をCOで還元し、生じたCO2を液体高温回収して輸送し、ZCエネルギーによるCO2の電気分解でCOに資源化し、これを製鉄に戻す、という循環を考え、ZCエネルギーのものづくりへのダイレクトな寄与により、基幹産業技術のカーボンニュートラル化を目指します。

  1. Harada, J. Materials Chem. A, 7, 21827(2019):
  2. Takasu, Y. Kato, ISIJ Int’l, 60(12), pp. 2870-2875(2020):
  3. Morita, Kobayashi, 耐火物, 71(4), 150-157 (2019):
  4. Funayama, Kato, Energy, 201,117673 (2020):
  5. Keller, Otomo, J CO2 Utilization, 40, 101191 (1-11) (2020)

GXI大岡山ラボ
炭素循環グリーン産業システム実証研究施設
(ACRES Labo ) (令和4(2022) 年度文科省基盤的設備等整備分)

GXI Ookayama Labo,
大岡山北実験棟3A, 1960竣工