members

メンバー

大竹 尚登

スマートネットワーク、エネマネ

大竹 尚登

教授

表面処理,低摩擦コーティング,耐摩耗性,炭素膜

研究概要

DLC(Diamond-Like Carbon) の作製と応用
DLC はダイヤモンドに似た性質を持ち高硬度、低摩擦係数、化学的安定性などの優れた性質を有しています。体摩擦係数・耐摩耗性のコーティングとして応用が進んでいるDLC コーティングの更なる高機能化を推進します。具体的に
は、(1) 髙耐摩耗性テクスチャDLC 膜、B-C-N 系アダマント膜の成膜方法開発と機械的特性・トライボロジー特性評価を行います。(2) 砂などの異物が潤滑油中に混入した過酷条件でも機械部品を守る表面を設計します。(3) DLC を構成するC、H に第三元素を添加して、DLC の耐薬品性能と生体親和性を向上させ、高生体親和性の医療機器を開発します。(4) どんな樹脂や接着剤も剥離させることのできるDLC ベースのコーティングを開発します。

図1 微細表面構造(セグメント構造)DLC 膜の提案

・ 左の連続構造膜に対して、右のミクロンオーダ微細表面構造膜ではセグメント構造が明確に観察される。
・ セグメント構造化の効果は、ドライ条件下でのボールオンディスク試験でも顕著である。左の連続構造の膜は 3.11m で完全に剥離・摩滅してしまっているのに対し、セグメント構造では 9.05m 摺動後でも摩耗がなく摺動部を探すのも困難。