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お知らせ

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2023年度柏木孝夫GXI 賞

柏木孝夫GXI 賞は、我が国におけるカーボンニュートラル社会の実現を図り、地球環境と共生した社会の発展を期する目的と、東京工業大学 柏木孝夫名誉教授の業績を記念するために 2023 年に創設されました。同賞は、特に優れた研究及び業績を上げた者に対して、柏木孝夫 GXI 賞として、GX 研究賞、GXオープンイノベーション賞及びGX 奨励賞の3 つの賞の授与を行います。各賞の概要は、次のとおりです。

GX研究賞
地球環境と共生した社会発展のためのエネルギーに関わる研究開発の発展に貢献した研究者を表彰し、もってエネルギー開発の発展に寄与することを目的とする。
GXオープンイノベーション賞
産官学、市民、地域の一部又は全体が連携したエネルギー技術の社会実装研究開発であるオープンイノベーションの発展に貢献した企業、団体等を表彰し、もってカーボンニュートラル社会の実現
に寄与することを目的とする。
GX奨励賞
地球環境と共生した社会発展のためのエネルギーに関わる研究開発の発展に貢献した学生又は若手研究者を表彰し、もってエネルギー開発の発展に寄与することを目的とする。

受賞者(及び受賞業績):これまでの柏木賞の受賞者(及び受賞業績)は次のとおりです。
2023 年度の受賞者は、以下のとおりです。2024 年3 月12 日に東京工業大学蔵前ホールにて授与式が開催されました。

GX 研究賞
原 亨和 (東京工業大学 教授)

アンモニア合成触媒について、基礎研究だけでなく、社会実装を考慮した応用研究を進めるなど、低温アンモニア合成の分野で顕著な業績をあげ、GXI活動に多大な貢献をした。

山口 猛夫 (東京工業大学 教授)

水電解技術について、アニオン交換膜を用いた水電解による水素製造システムの開発や、交換膜や触媒に関する材料の開発など、世界最先端の研究業績をあげ、GXI 活動に多大な貢献をした。

GX オープンイノベーション賞
旭化成株式会社 様

多彩なGX技術を展開し、様々な企業とも連携してオープンイノベーションを実質的かつ精力的に推進しており、取り組みの模範となりうる多くの要素を示した。

三井不動産株式会社 様

街づくりを通した社会課題解決に向けてオープンイノベーションを実質的かつ精力的に推進しており、取り組みの模範となりうる多くの要素を示した。

GX 奨励賞
池澤 篤憲 (東京工業大学 物質理工学院 助教)

電池技術に関する研究を行い、特に、リチウムイオン電池における高性能化材料の開発、固体電池における実用材料の挙動解明、亜鉛空気電池における亜鉛極のその場測定技術の開発など、将来さらなる活躍が期待される顕著な成果をあげ、GXI 活動に貢献した。


2022年度

GX 研究賞

小山 堅 (日本エネルギー経済研究所専務理事・本学特任教授)

広く国際エネルギー情勢を俯瞰し、昨今のコロナ禍後の情勢、ウクライナ危機による影響、カーボンニュートラル目標発表とその影響を分析し、日本のエネルギー政策課題を明示され、GXI 活動に多大な貢献をした。

GX オープンイノベーション賞

埼玉県入間市

産学官連携に基づきGX を実質的かつ精力的に推進しており、地方自治体のGX の取り組みの模範
となりうる多くの要素を示した。
GX 奨励賞
Tsendsuren Amarjargal (東京工業大学 原子核工学コース 博士後期課程3 年)
IZES において”Coolant void coefficient in a sodium-cooled rotational fuel-shuffling
breed-and-burn fast reactor”と題した優れた口頭発表をし、また、ナトリウム冷却高速炉に基
づくBreed-and burn fast reactor はゼロカーボンエネルギーとしての原子力エネルギー利用の
潜在性を飛躍的に高める革新的原子炉概念を論文として展開した。

篠田 泰成 (東京工業大学 原子核工学コース 博士後期課程3 年)
IZES において”Fabrication of Palladium-Copper Alloy Membranes for Hydrogen Purification Using a Reverse Build-up Method”と題した優れた口頭発表をし、また、逆ビルドアップ法を用いた金属支持Pd 合金水素透過膜の開発および在来膜より低コストかつ高効率な水素透過膜の開発を論文として展開した。