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環境適応型・低CO2排出プロセス・低コスト固体電池 〜水系リサイクルを付した、社会変革へのチャレンジ〜
環境適応型・低CO2排出プロセス・低コスト固体電池 〜水系リサイクルを付した、社会変革へのチャレンジ〜
安井 伸太郎 研究室
研究の背景および目的
燃える液LIBは安価で我々の生活には定着しているものの、地政学リスクやリサイクルの観点より2030年以降は電池パスポートの義務化が有力視されている。現在開発されている固体電池は硫化物系が主流で、大気暴露でH2Sガスが発生し危険であることは言うまでもない。我々は環境に優しく、さらにはドライルーム・有機溶媒乾燥過程を経ない、待機ハンドリング水系プロセスで新しい固体電池の開発を行っている。本電池は駆動条件が2.35Vであるものの、エネルギー密度は液LIB同等で、延焼なく安全に使える定置用電池としての実用化を期待している。
研究内容
- 嫌われている“水”を上手に利用し、大気下で作製可能な低コストで安全な新しい電解質を開発
- オール大気下で作製したリチウム(ナトリウム)イオン二次電池の駆動実証と定置用電池
- 新しい電池リサイクルシステム(社会)の構築
GX技術発展にて期待される効果
二次電池の活用はエネルギー消費の高効率化に絶対必須であり、低CO2排出プロセス・低コスト化・安全性については2030年以降の社会的状況を考慮すると絶対条件になると思われる。
大気下で作製した全固体電池用固体電解質と電池化プロセス
日本経済新聞「塗って乾かす電解質 東京工業大学」8/30日経オンライン
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC27B1O0X20C23A7000000/