members

メンバー

中島 岳志

カーボンニュートラル社会ビジョン

中島 岳志

教授

政治学、ナショナリズム

研究概要

平安初期の僧・空海は、真言宗の開祖であるとともに、満濃池の改修を指揮する土木技術者でもあった。なぜ、日本土木史の基層に、仏教僧が深くかかわっているのか。
なぜ空海は、難工事を成功に導くことができたのか。ヒントになるのは、構造主義を唱えた文化人類学者・レヴィ・ストロースの思想である。
彼の代表作『野生の思考』は、近代合理主義とは異なる「未開社会」の知の構造と最先端の科学が合致する地平を提示している。
「人新世」と言われる今日、私たち人間が自然とかかわる知の技法を、空海の<密教>を通じて考えたい。