研究概要
原子炉の設計事象を超えて炉心溶融に至る状況(過酷事故)における、炉内材料の溶融・移行・デブリ形成に至るメカニズムを明らかにし、原子炉の安全性を評価するシミュレーションコードを高度化するための要素モデル開発を行っています。高温、腐食性・酸化雰囲気における炉心材料(核燃料、中性子吸収材、被覆管)および構造材料(ステンレス鋼、ニッケル合金)の溶融反応における相安定性(平衡熱力学)・速度論(物質移動論)・化学反応障壁(量子化学)を明らかにし、プラントシミュレーションプログラムに組み込むための手法を開発しています。