研究概要
柔軟な原子力利用を支える高安全・セキュリティ技術
強い固有の安全性を有する中小型炉の活用は、原子力の出力可変や分散利用など柔軟性を大いに高めるが、一方で核テロなどの新たな脅威への対策強化を必要とする。未然防止に加え、例え事象が起こっても重大な進展を防ぐレジリエントな原子力システム研究を行っている。事故耐性燃料、強い核拡散抵抗性を有する燃料及びシステムなど、設計による安全・セキュリティ強化を追求している。
核不拡散科学・技術の追究
核物質の兵器転用を防止するための科学・技術を研究している。核燃料物質から放出されるガンマ線・中性子線を用いた簡便で高精度な断層撮影法の開発や、重篤に遮蔽された核物質への高エネルギー光子ビームによる問いかけ検知手法の開発等を行っている。これらの技術により、核燃料物質の不法移転を早期検知し、自由で柔軟な原子力利用のセキュリティに貢献する。